テレビ番組の収録

今週も大阪でテレビ番組「クギズケ」の収録でした。
御縁をいただきまして、感謝です。
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本業のコミュニケーション研究家として呼ばれているので
悪女ネタは今回も少なめ。

 

 

とはいえ、ニュースやゴシップは悪女研究と親和性があるので

「彼女は、あの悪女と同じ性格特性だな」

とか、

「この発言と展開は、あの裁判記録に似ている」

など、頭の中で楽しんでおります。

 

 

有名な悪女であればわかりやすいかと思うのですが、
あまり名前の知られていない悪女だと一般ウケしないのが残念なところ。

やはり悪女研究というのはマイナーなのでしょう。
犯罪史だと、さらに。

パターンや傾向が見えてくると、とても面白いんですけどね。

 

 

夫を青酸カリで殺害!容疑者の言動が気になります

結婚と死別を繰り返し、夫を青酸カリで殺害した容疑で女性が逮捕されました。京都毒婦事件ともいわれるこの事件。話題になっていますね。

 

======= 以下、産經WESTより引用 =============

昨年12月、京都府向日市の民家で、住民の無職、筧勇夫さん=当時(75)=が死亡しているのが見つかり、遺体から青酸カリとみられる毒物が検出されたとして、京都府警は19日朝、殺人の疑いで、同居の妻で無職、千佐子容疑者(67)を逮捕した。捜査関係者によると、「逮捕された理由はよく分かりましたが、私は絶対に殺していません」と容疑を否認している。千佐子容疑者はこれまでに4回にわたり結婚と死別を繰り返していた。府警は向日町署に捜査本部を設置し、殺害の詳しい経緯や薬物の入手ルートなどを調べる。

逮捕容疑は昨年12月28日夜、同市鶏冠井町(かいでちょう)大極殿の自宅で、シアン化合物を摂取させ、筧さんを青酸中毒で死亡させたとしている。

千佐子容疑者は同日午後9時50分ごろ、「夫が倒れ意識がなく、冷たくなっています」と自ら119番した。救急隊員が駆けつけたところ、筧さんは自宅の2階居間であおむけになって倒れており、京都市内の病院に搬送したが、死亡が確認されたという。

近隣に「結婚直後、旦那が死んだ。疑われ困っている…」
検視の結果、血液からシアン化物イオンが検出され、府警は司法解剖するなどして詳しく捜査。府警は筧さんが殺害されたとみて調べていた。2人は、結婚相談所を通じて知り合い、昨年11月ごろから一緒に暮らし始めたとみられる。

また、千佐子容疑者と内縁関係にあり、平成24年3月に大阪府泉佐野市でバイク事故で転倒、その後死亡した同府貝塚市の男性=当時(71)=の血液からも、青酸化合物が検出されていたことが判明、大阪府警が慎重に経緯を調べている。

============  引用終わり   =================

 

あれほど手を出すまいと思っていた私ですが昭和の犯罪史を整理しはじめてから、この手の事件はどうも気になってしまいます。

 

コラムの締切を複数抱えているのに、


  • 過去の事件との共通点
  • 性格特性の手がかりとなる言動


  • などをついつい収集してしまい、あっという間に時間が経過。ニュースを見ると、国会図書館に足が向いてしまう癖はなんとかならないものでしょうか・・・。

     

    嘘をつく人がよく使ってしまうフレーズ

     
    コミュニケーションスタイル、言動には、本人さえも気づかない多くの情報が含まれています。

     

    例えば、被疑者のマスコミへの対応の仕方、ニュースなどで見る受け答えの仕方。これらの断片的な情報からも、ある程度性格特性が推測できます。ゆえに、筆者は、事件の報道では非言語情報も含めた、容疑者の言動に注目します。

     

    今回気になったのは



    「私みたいな普通のおばちゃんが、どこでどうやって毒(青酸化合物)を入手できるの。方法があれば教えてほしい」


    という千佐子容疑者のフレーズ。

     

     

    嘘をついている人が使いがちなものに「証拠は?系のフレーズ」があります。子供が嘘をついているところを想像するとわかりやすいと思うのですが、嘘をついている時には、「証拠は?」とか「なんで?」といった言葉を使いがちなのです。

     
    ちなみにアメリカでは、政治が嘘をついた時の会見と謝罪した時の会見を比べ、言語解析をした研究があります。これによると、嘘をついている時にはセンテンスが長くなり、謝罪会見の時には短くなるという特徴があります。使っている単語にも傾向が見られて興味深いです。(英語と日本語では構造の違いがあるので同じ傾向が見られるとは思ません)

     

    容疑者の言動から推測した性格特性

     
    千佐子容疑者のマスコミへの対応は、残念でしたね。相手がどこまで掴んでいるかが気になるのか、はたまた逃げおおせる手段を考えたいのか、ハッタリなのか・・・。言動から、千佐子容疑者は子供の頃から嘘が多く、幼稚な部分が残る、自分勝手な行動をとりやすい女性だと推察しました。
     

    性格特性の5因子(外向性、神経質傾向、誠実性、調和性、開放性)でいうと、以下の3つ特徴があると思います。


  • 誠実性が低く、自己中心的な考えをしてしまう傾向が抜けない
  • 共感性が低く、相手の感情をおもんばかる力が少ない
  • 外向性が高く、意外に周りの人からのウケはいいが野心家
  •  

     

    遺言書を盾に遺産をわけることを拒んだエピソードや、知り合ってスグに資産状況を聞くエピソードなどを見つけるにつけ、性格特性の5因子はテストをしなくてもかなりの確率で推測できるなと感じます。

     

     

    もう少し時間が経過すれば、裁判記録にある発言が有力な手がかりとなり、コミュニケーションスタイルからも多くのことがわかるようになります。(ちなみに裁判記録は事件番号を知っていれば閲覧できます)

     

     

    最近やりすぎだと反省しているのですが、結婚、交際宣言といった明るいニュースでも「過去の交際宣言ではこんなものがあった」とか、
    「この性格特性だとケンカが多くなるはず」といったムダな分析が止まりません。

     

    編集者の皆さん、コラムの締切はちゃんと守りますので(たぶん)許してくださいね。

     

    プレジデントWOMANに掲載されました

    プレジデントWOMANに掲載されました。
    御縁に感謝です。

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    今回は「上手な断り方レッスン」という特集で
    人間関系をこわさない断り方を解説するお役目をいただきました。

     

    ・手一杯なのに急な仕事を頼まれた

    ・予定があるのに残業や休日出勤を頼まれた

    ・気のない職場の男性から個人のメルアドを聞かれた

    ・下心のありそうな職場の男性から食事のお誘いが

    ・飲み会の二次会に行きたくない

    ・先輩からのランチのお誘いを断る

     

    といったケースで、私も含めた3人の専門家が具体例を挙げ
    断り方を提案、解説しています。

     

    ちなみに、断り方が巧いと感じる悪女は「かぐや姫」です。
    求婚は断りたい、でも高貴な人からのそれを断れば育ててくれた養父母に迷惑がかかる。
    そんなシーンで、NOと言わない断り方をしたところに着目しています。

    「○○を持ってきてくれれば、お受けします」

    と無理難題をふっかけてはいますが、NOとは言ってないですからね。

     

     

    このネタで過去にコラムを書いたことがあります。

    → 人間関係がラクになる!かぐや姫に学ぶNOと言わない断りテク

    断り方だけでなく、月に帰る際に羽衣をかけられて記憶をなくすというくだりが
    私たちビジネスパーソンに必要な「忘れる力」のように思えてなりません。

     

     

    悪女か否か、見た目で判断できるのかという考察

    文部科学省の支援事業にもなっている、
    心理科学研究センター主催の国際シンポジウムに参加してきました。

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    今回のテーマは「Face and communication: Cognitive basis and its evolution 」

    顔とコミュニケーションをテーマに、
    複数の先生から大変興味深い話題提供がありました。

    近接領域の研究はいろんな意味で参考になるもの。
    こういった機会に感謝しているのは私だけでなはないと思います。

     

    性格は顔(外見)から判断できるのか?

     
    さて、ここで皆さんに質問です。人は顔で判断できると思いますか?
     
    なんとなく意地悪そうな人、なんとなく優しそうな人、といったように、無意識に判断をしているということはあっても、「人は見かけで判断できない」と信じている人が多いのでは?ちなみに私は、優しそうな顔の人に酷い仕打ちをされた経験もありますし、怖そうな顔の人に優しくされた経験もあります。
     
    しかし、その一方で、何となくこの人は・・・という勘があたることも少なくありません。

     
     

    名古屋工業大学の小田准教授によると、顔を見ることで利他性について判断できるそう。
    (とても興味深かったです!先生ありがとうございました!!)
     
    顔を30秒見て、利他性が高い人(人のために行動する人)かどうかを判断してもらう実験についてお話しされたのですが、結論から言うと、思っている以上に顔からの判断は当たる模様。
     
    以前、顔で利他性は判断できないという論文を読んだ記憶があるので、驚きでした。画像だけの場合や表情などの非言語コミュニケーションがある場合など、条件によって違いはあると思いますが。
     

    悪女かどうか見た目で判断できるのか

     
    利他的な人なのか、それとも利己的な人なのか。それが顔で判断できるとするならば、悪女か否かも、見た目で判断できるのでしょうか。
     
    早速、日本の犯罪史に残る女性たちの画像を含めた女性の画像を集め簡易的な予備実験をしてみることにしました。

     
    「険のある顔」という言葉があるように、性格が顔つきや表情に表れるというのは、あるようにも思えます。でも、外見だけではわからない部分もたくさんあります。予備実験の前に私の立てた仮説は、以下のとおり。
     
    非言語コミュニケーションを含めた「見た目」であればかなりの率で悪女か否かを判断できる
     
    つまり、顔だけではできないんじゃないの?という仮説です。
     

    私の英語力不足のせいもあり、実験手続きは理解不足。サンプルもまったく足りないお遊び的な実験でしたが、有意な関係性が認められた・・・と言えなくもない結果におちつきました。協力者からは「わかる」「あたっている」といった感想がありましたが、個人的にはそう思いたくなかったり。

     
    外見での判断に関する研究はおもしろいですね。
    今後も専門家の動向に注目していきます。