赤い服を着るだけでモテるという研究

研究者が赤を身に着けるとモテるという論文を発表していた

まずは、この「赤いドレスを着た女性」がどんな顔か想像してみてください。
Close-up on female legs in red high heels lying on a gray couch indoors

おそらくブスを想像した人は少ないはずで、美人な女性、それもどちらかというセクシーな系の顔を想像した人がほとんどかと思います。同性同士でさえ、赤いドレスを着た女と言われると思わず美女を想像してしまいがちですが、男性の場合、その傾向が顕著な気がします。

 

薄々感じていましたが、男性って、赤いドレスの女に弱いですよね?

 

先日、テルアビブ大学社会科学部心理学科のタルマ・ローベル教授が、東洋経済オンラインのコラムで2008年にローチェスター大学が発表した論文を紹介していました。

内容をカンタンに要約してみましょう。

・男性は赤い服を着ている女性を(他の色を着ている時に比べて)セクシーに感じる
・男性は赤い服を着ている女性と(他の色を着ている時に比べて)セックスしたいと感じる
・あろうことか、着るものだけでなく背景の色が変わるだけでも性的魅力の度合いは変わる

(A. J. Elliot, and D. Niesta (2008). Romantic red: Red enhances menʼs attraction to women. Journal of Personality and Social Psychology, 95 (5), 1150-64.)

なんとなくその傾向は感じていましたが、実験で証明されると複雑な気持ちになります。男って、なんて単純なんだ!ぷんぷん。

 

確かに赤いドレスは、いい女のステレオタイプ。「赤いドレスの女」「Woman in Red 」など赤いドレスを着た魅力的な女性が登場する映画も多数。小説では、村上龍さん、宮部みゆきさんが、それぞれ「赤いドレスの女」という短編を書いています。

 

 研究の結果、男だけでなく女も赤に弱かった件

専門家たちは、赤い服装の女性を評価してもらう実験同様に、男性に様々な色の洋服を着せ、女性がそれをどのように認知するかの実験も行いました。すると・・・。

なんと女性も赤を着た男性をより魅力的に感じたそうです。しかも、赤を着た男性のほうが「地位が高く、将来成功する可能性が高い人」と認知されやすいと。赤い服を着た女性をより魅力的に感じてしまう男性を「単純だー」と思っていましたが・・・女も同様でした。

 

どうせならモテ人生を送りたいと思う男性の皆さん。そう、世の中のすべての男性です。そして、できることならモテたい女性。もう赤を着るしかないですね。

 

タルマ・ローベル教授によれば、何も赤いシャツを着なくても、赤いネクタイ、女性なら赤い口紅や赤いスカーフなどでも効果は期待できるそうなので、サムシングレッドを心がけてみては?

 

さて、ここで一つ疑問がわいてきました。赤がセクシーに見えるなら、還暦の赤いちゃんちゃんこを着た爺さんもセクシー?ブスでも赤さえ着れば魅力的に見えるの??もともと美人のな場合には赤の効果はどうなるの???

 

赤はどんな人でも魅力的に見せてくれるのか問題

まずは還暦のちゃんちゃんこについて。

あたりまえですが、あれに性的魅力を感じる人は、日本ではまずいないですよね。これは言語と非言語を、ヒューリスティクス(脳のショートカット)を経て解釈していく特性を考えれば納得。「還暦=お爺ちゃん」「赤いちゃんちゃんこ=お爺ちゃん」というイメージが強いですもんね。考えるまでもなく、セクシーとは対極。

残念な容姿の女性でも赤い服を着れば魅力的に見えるのかという疑問と、美人の場合はどうなの?という疑問に関しては、タルマ・ローベル教授のチームが実験をしてくれていました。研究をカンタンに要約すると以下のとおり。

 

残念な容姿・・・効果あり!でも中くらいの容姿に比べて効果は少ない
中くらいの容姿・・・効果あり!効果大!
超美人・・・効果あり!でも中くらいの容姿に比べて効果は少

 

中くらいに効果大ということは・・・、しめしめ。私がやたらと赤い服を着ていたら「あの効果を狙ってるな」と、生暖かく見守ってください。

 

こんな書籍もあるよ。

赤_カバー
赤を身につけるとなぜもてるのか?

 

やっぱり悪女も赤率高いのかなぁ・・・。

 

【追記】

科学者270人による研究チームが2008年アメリカで発表された心理学と社会科学の研究論文100件について再現テストを行ったところ、研究結果と同じ結果になったのは全体の4割ほどだったそうです。もしかすると、この赤の研究も・・・。

Estimating the reproducibility of psychological science (英語)

 

 

仕事のやりがいの正体は「金」という残念な話

私の経営する会社では、仕事初めの日は、社員みんなで神社でご祈祷に行きます。
年間経営計画を立てるミーティングを行い
その後、社員一人ひとりの目標を聞くのが恒例行事になっています。
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2015年の目標を話し合った際、社員全員で一致したのは
「やりがいのある仕事をしたい」ということでした。

 

皆さんは現在、やりがいのあるお仕事をされているでしょうか。
「はい!」と答えた、あなた。とてもラッキーですね。

 

内閣府の調査によると、仕事にやりがいを感じている人は16.6%(2005年)と実に少数。
いろいろな制約やしがらみもあり、やりがいを感じることが難しいのが現状のようです。

 

別の調査結果になりますが、中小企業では
「仕事のやりがいが満たされている企業ほど収益は黒字というデータがあります。

そこで私の会社では、なるべくクリエイティブな仕事をしてもらえるよう工夫し、
新卒の新入社員にも決定権を与えるような体制にしてきました。

 

ところが先日、
やりがいの源は何か?という調査結果を見たところ、驚きの事実が・・・。

調査によると、やりがいの源の第一位は・・・・なんと賃金!!
二位以下を大きく引き離して堂々の一位となっています。

(三菱UFJリサーチ&コンサルティングの調査2008年)
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職務満足および職務不満足を引き起こす要因に関する理論で有名なハーズバーグは、
「給料などの環境がよくても次第にそれは当然の権利となり
満足感や達成感を高める要因にはならない」

「仕事そのものへの関心であったり、成長の可能性や承認といった
成長要因がやりがいに繋がる」

 

と報告していましたが、実際のアンケートではそうでもないんですね・・・。
なんだかとても残念です。

 

そんな残念な人間の心理を体感で理解していたのでは?と思う悪女はたくさんいます。

 

例えば、悪女というと、必ず名前のあがる中国の西太后。

 

彼女は、女性ながら若くして政治の実権を握り、
自分に逆らうものを躊躇なく殺してしまう残虐性と贅沢三昧をしたことで有名です。

しかし、西太后の贅沢。
実は、そのおこぼれによって家臣の心を掴んでいたのでは?という説があります。

毎食、驚くほどの種類を作らせた食事も西太后が口にするのは、ほんの僅か。
残りは家臣たちが喜んで食べ、文字通り美味しい思いをしていた
というのは、想像しやすいですよね。

いろいろな建物を作らせたのも、贅沢と言われていますが、
労働者たちにお金がまわるように考えてのことだとしたら、かなりのキレ者かと。

 

逆らったものには残虐な報いがあると世に報せ、冷酷という鎧で自分を守る。
ついてくる者には、あれこれとベネフィットを与える。

決して褒められるやり方ではありませんが、
やりがいの正体が「金」であるという調査結果を見た今
改めて西太后の手腕に感心させられてしまうのも事実です。

 

私はあまり器用なほうではないので社員の給料を増やせるよう
せいぜい頑張ります。